毎年、日本各地の異なる地域から歴史のあるお雛さまを集めた時代雛の祭典『百段雛まつり』が今年も開催される。9回目を迎える今回は、岐阜と滋賀の2県内9地域から約500体が集結。「近江・美濃・飛騨 ひな紀行」として貴重な時代雛のお目見えとなる。近江商人のお雛さまをはじめ、京都御所を模した御殿内に雛人形を飾る圧巻の御殿飾り、大河ドラマでも注目を集めた井伊家に伝わる七女・砂千代姫の古今雛が特別公開される等、見どころも多数。
会場となる「百段階段」は、ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園3号館の通称。1935年に建てられた木造建築で、99段の長い階段廊下が繋ぐ趣向の異なった7部屋は、当時その装飾の美しい空間で宴が行われており “昭和の竜宮城”と呼ばれたほど豪華絢爛。伝統美の真骨頂として、2009年には東京都の有形文化財に指定されている。
女児の健やかな成長と幸せを願う雛まつり。百段階段と時代雛とのまさに百花繚乱な共演にて、日本古来の伝統行事を堪能したい。

彦根藩主・井伊直弼の七女、砂千代姫の古今雛と雛道具が関東地域で初の特別公開。百段階段「静水(せいすい)の間」にて展示。
西の雛文化である御殿飾りは関東では見る機会の少ない貴重な雛飾り。板葺御殿飾りは「草丘(そうきゅう)の間」に展示。
近江商人の家に伝わる御殿飾り。商家として栄えた家には娘の初節句などであつらえた立派な雛が現代まで受け継がれている。「十畝(じっぽ)の間」にて。
日本全国の土鈴や土雛、世界各国の郷土玩具を含んだ10万点を超えるコレクションでギネスにも登録されている博物館・日本土鈴館からの展示。「星光(せいこう)の間」にて。
奈良にて享保元年(1716年)に創業した中川政七商店より、特別企画として「中川政七商店の郷土玩具の雛段」が登場。第8番目に位置する部屋にて。
「百段雛まつり 近江・美濃・飛騨 ひな紀行」

【開催期間】2018年1月19日(金)〜3月11日(日)
【会場】ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
(東京都目黒区下目黒1-8-1 tel:03-5434-3140 イベント企画)
【アクセス】電車「目黒駅」(JR山手線・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線)より徒歩3分
【開催時間】10:00〜17:00(最終入館 16:30)
【入場料】1500円(前売券1200円、学生800円 ※要学生証呈示)※小学生以下無料

ホテル雅叙園東京HP http://www.hotelgajoen-tokyo.com/
※ 展示会会場内でのご注意事項等は上記URLからご確認ください。